2007年01月23日

自費出版は文化のアーカイブだ!

船引南部の方言まとめ自費出版

福島県郡山市に住む渡辺勝美さん(72)と福島県田村市船引町の三輪晴実さん(83)はこのほど、田村市船引町南部の方言を紹介する「船引南部方言記録ノート」を自費出版した。

2冊に約2万語を収録し、総ページ数は2067ページにも及ぶ。

三輪さんが平成2年にまとめた方言集をもとに、同町で教員を務めていた渡辺さんが記録・編集した。

総説篇、語彙篇1、語彙篇2に分けて、「エーゾエ(いいですよ)」「コーシッペ(こうしようよ)」などのさまざまな言葉を、意味、用例文、発音記号で紹介している。

200冊を出版し、県中、県南地方の学校などに寄贈する予定。

2007-1-7KFB福島放送


こういう自費出版は本当に価値がありますね。私が「文化のアーカイブ」として自費出版は有効ですとうったえるのは、こういった文化は知らないうちに失われてしまうんです。本当にいい本を自費出版されたと思います。


posted by うさ at 13:32| Comment(0) | 日記

自費出版詐欺について

ジャンジャンというメディアニュースに自費出版詐欺のニュースが飛び込んできました。http://www.janjan.jp/media/0701/0701148009/1.php

ある出版社にだまされた 自費出版の巧妙手口

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 私は、絵本作家を志す30歳の男性です。現在、清掃業で生計を立てているため、決して裕福とはいえません。

 ある日、会社のデスクにあった朝日新聞の広告に大手自費出版社の主催のコンクールがあり、作品を見てもらえるだけでもありがたい、と応募させてもらいました。

 しばらくして「1次審査を通過しました」との封書が送られてきました。その後「2次審査を通過しました」と再度、手紙が送られて来たため、「これはいけるのでは」と淡い期待を抱いておりました。が、結果は惜しくも落選でした。

 落選通知には「S」と名乗る女性担当者のメッセージが添えられていました。「審査会場でもかなり評判が良く、送られてきた多くの作品の中でもひときわ輝きを放っていました。今回は惜しくも賞を逃しましたが、ぜひ共同出版という形で自分の出版社から世にお出しして頂けないでしょうか?ぜひお会いしたいので、東京までお越しください。返事を楽しみにお待ちしております」

 このような経験は初めてでした。私は何の迷いもなく、描きためた作品をカバンに詰め込み、夜行バスで東京へ足を運びました。この時ばかりは「自分にもやっとチャンスが巡ってきた!」と思い込んでおり、疑う気持ちはまったくありませんでした。

 そして、早速「S」と名乗る女性担当者(30代後半か)が現れ、作品の交渉に入りました。ところがこの担当者、作品の批評はほとんどせず、いきなり「製作費用はいくらまで出せるか?」と切り出してきたのです。

 私は勉強不足から、絵本出版費用の相場を知りません。

 「大体いくらぐらいするのでしょうか?」と逆に問いました。すると「最低300万(円)はします。高いように聞こえますが、他社ではこの倍の金額を掲示されますよ」とのことでした。

 私は「300万円はとても無理なので、今回はなかったことにして下さい」と丁寧に断ったのですが、担当者は「これだけの作品を眠らせておくのは、あまりに惜しいですよ。どうでしょうか、200万(円)で手を打ちましょう。他社ではなく、うちと契約結んでください」と言うのでした。

 あまりに熱心に勧めるため、仮に共同出版した際、どのようなメリットがあるのか、と聞きました。すると、全国に協力書店が800以上あり、どこでも好きなところへ必ず本が並ぶこと。海外にも支店があり、アメリカ・台湾から世界に向け、作品を最大限にアピールすることが可能であること。取り扱っている本はどれもレベルが高く、他社から毎日のように問い合わせの電話がかかって来ること──など、夢のような話を言うのでした。

 私にはお金がありませんでしたが、全国800以上の書店に必ず並ぶのならと、予算135万円で商談が成立しました。

 しかし、問題はこれからでした。当初135万円で手を打ったはずでしたが、135万円を口座に振り込んでまもなく、同じ担当者から手紙で「よりクオリティーの高い作品づくりを検討した結果、あと10万円必要となりました。デザイナーもこの作品にかなり興奮しております。至急、送金ください」と申し入れがありました。その結果、145万円を支払うこととなりました。

 この時、私の頭の中にたえず響いてきた言葉は、担当者「S」の「全国800以上の書店に本が必ず並ぶ」でした。

 しかし、さすがにこれ以上請求されても困るため、追加の10万円を振り込む際、新風舎に電話で「本の販売は任せて安心できるか」と確認を取りました。この時、「S」は「私を信じてください。一緒に頑張りましょう。興奮しています」と語りました。

 それからまもなく、本の制作が始まりました。絵本担当のデザイナーを名乗る男女2人組(共に30代前半)が、いかに私の作品が他に比べて秀でているか、漫才師のように交互に語ってくれました。

 私にしきりに意見を求めるので、返答いたしますと、目を丸くしてオーバーな身振りで「すばらしい!どこからこのようなアイデアが生まれてくるのですか?」。横で聞いていた担当者「S」は「この作品、小学館から引き抜きあるかもしれない」とかなり興奮気味でした。

 正直、本の制作は初めてだったこともあって「最低でも3カ月くらいはかかるだろう」と想像しておりましたが、わずか1カ月半で半ば強制的に完成させられました。当然、こちらの意見など何ら反映されません。

 送られてきた本に満足がいかなかったため、担当者に電話で抗議を試みましたが、時すでに遅し。なんと「S」が先週、退職したというのです。代わりに「O」なる人物が新しい担当者に決まったとの話でした。ちなみにこの担当者「O」、いまだに名刺どころかメール1通送ってきません。

 さらにいい加減な対応が続きました。

 本の発売日が決まったものの、待てど暮らせど書店にも本は並びません。書店に問い合わせると「マイナーな書店ですので、本を取り寄せられるかどうか責任は持てません」との返事。私は「まさか詐欺にあったのではないか」と不安になり、「書店に本が並んでないがどうなった」と問うたところ「現在、営業しておりますのでしばらくお待ちください」との返答がありました。

 それから約1週間後、近所の書店に本が3冊届けられました。しかし、絵本であるにもかかわらず、郷土のコーナーに置かれました。当然、誰の目にもとまらず、翌週には書店から姿を消しました。

 不信感を抱いた私は、東京・大阪・北海道・広島の友人に私の本が販売されているかどうか確認を取りました。結果、全国800はおろか、地元の書店3件のみの地域限定販売であることが発覚しました。

 この時、初めて私は「詐欺にあった」と確信しました。

 この件について、手紙で「800以上の協力書店に、ファクスと電話でちゃんと営業しております。契約書をもう1度よくお読みください。どこにも『800以上の協力書店に必ず本が並ぶ』とは明記しておりません。また、担当プロデューサーの口頭説明内容を調査致しましたが、そのような事実はありませんでした。説明不足で誤解が生じてしまったのではないでしょうか?」と全面否定するのだ。

 私以外にもこの「800以上の書店」の話をしていないか、独自で調査したところ、「週間文春・11月30日号」34ページにあった「朝日がもてはやす詩人経営者」という記事が目に飛び込んできました。記事によると、250万円で絵本の出版契約を結んだ主婦(47)に「全国に800以上の協力店があり、どこでもあなたの好きな書店に本を置くことができる」と語ったとあります。

 記事をもとに新風舎に再び電話で抗議したところ「契約書、よう読んでみい、どこにも書いてないやろが、ちゃんとネットで販売しよるがな、アンタひつこいぞ、50万(円)払え、いつでも解約してやるわ!」と、ヤクザ風の口調で逆に脅迫されました。

 その後、何度も抗議の電話を入れましたが「担当者不在のためお答えできません」の一点張り。社長のM氏に電話を取り次ぐよう求めるも「多忙のため、電話に出ることはできません」と、まるで取り合おうとはしません。

 なお、「800以上の協力書店にちゃんとFAXで営業した」について、どこの書店に営業をかけたかは「情報保護の理由からいっさいお答えすることはできない」と言うのです。よって、こちらは本当に現在、ちゃんと営業しているものか、確認すらできないのが現状です。

 長くなりましたが、これはすべて事実です。




少々長くなりましたが、読んでいただきたいために長めの引用をしました。ただし、このブログでは特定の人物や特定の出版社を名指しして批判するのもではないので、その部分はわからないようにしてあります。

このような詐欺が、なぜなくならないのでしょうか?

まず忘れてはならないのは、協力出版とか協同出版、共同出版というのは自費出版に過ぎません。

絵本を作る際にかかる費用の相場ですが、正直言って相場などありません。本というものはお金を掛ければ掛けるほど外見がいいものが出来上ってきます。

本を作る流れを一からご説明しますと、各ステップでいくらでもお金を掛けることが出来ます。

絵本の一般的な製作の流れは(もちろん、原画とストーリーが既にあるものと仮定します)、

1.原画のスキャン
2.デザイナーによる表紙、本文の装丁
3.装丁(デザイン)通りに本が出来るように、各パーツ(表紙、帯、見返し、本文、その他)のデータ作成→通常組版と呼ばれる作業
4.ゲラやカラーコピーによる出力
5.編集者、著者、校正者、デザイナーによる校正
6.修正点があれば組版作業にもどり修正
7.色校正(本来使用する用紙、インクを使い実際に印刷してみること)出力
8.編集者、著者、校正者、デザイナーによる校正。ここで重要になるのは実際の色具合、色味です。実際の原画と比べてみて、くすんでいないか?くすんでいるのはなぜなのか?等を徹底的にチェックしましょう! 通常蛍光色(ピンク、オレンジ、ブルー等)はくすみやすいものです。
9.修正点があれば組版作業にもどり修正、再スキャン等を行う
10.必要があれば再色校正やゲラを出力する
……
11.印刷
12.製本
  完成となるわけです。

その各段階で費用が発生します。しかもその時々で校正の回数や組版の難しさ、スキャンの点数などが違ってきます。実際にかかる費用などは、本が完成するまで分からないものです。それでもこの価格で出来ますといってくるのは実は、おかしいのです。相当の利幅を確保してあるからこそこの価格で出来ますと断言できるのです。

しかし、その中でももっともお金がかかるのはどこかというと一般的な傾向があります。通常「製本」と「使う用紙」と「部数」「ページ数」で値段が大きく変わります。

引用部分の135万が高いのか安いのかは分かりません。

また、全国800店の協力書店なるものですが、どの本屋でも絵本をまんべんなく並べるとなると大変です。どんなに少なくても3000部〜5000部は必要になるでしょう。実際のプロの作家の場合でさえ返品が40%と言われている出版業界です。実際に自費出版が本屋に並んだとしても、99%が返品されるはずです。これは断言できます。ですので、自費出版は絶対、目的を明確にしなくてはならないのです。

何部、どの程度の完成度で必要なのか?

自費出版はぐっと、ぐっと安く出来ます。
posted by うさ at 13:29| Comment(0) | 日記